「えいたん」自動学習管理機能があるので、暗記のみに集中できる

2020年6月16日

自動学習管理機能によって、ユーザーは暗記のみに集中することができるのが売りの英単語アプリ。iOS版のみリリースされている。

掲載単語数は何と1万2000語。半端ない単語数だ。自動学習管理機能に期待して語彙をどんどん増やしたいところだ。試してみよう。

アプリを起動すると下図のトップ画面が表示される。タマゴ型のキャラクターがとても可愛い。

画面上部に表示されている「Score」は、問題に正解することで累積されていくスコア。

現在のレベルよりも高い単語を正解したり、連続で正解したりすると高スコアが加算され、現在のレベルより低い単語を間違えると減点されるようだ。得点の計算式は今のところ分かっていない。

「words」は習得済みの単語数を表している。要するに「12000 words」を目指すということだ。

画面下部の「Level: Auto」ボタンを押すと、
トップ画面

 

レベルを選択することができる。すでに英単語にある程度の自信がある人は高いレベルを選択すると良いだろう。「Auto」に設定するとLevel 1から始まり、現在の習得単語数が増えると1段上のLevelに移行する。

各レベルにはそれぞれ1000語の単語が用意され、「Level 1」から「Level 12」までで合計1万2000語となる。

問題はすべて現在のレベルの単語から出題されるとは限らない。例えば、現在のレベルがLevel 1の場合、Level 1の単語から約80%、Level 2の単語から約20%、Level 3の単語数個の割合で出題される傾向が検証で確認された。

各レベルに登録されている単語の一覧を見れないのは残念だ。
レベルを選択

 

トップ画面の「スタート!」ボタンを押すと出題が開始する。以下は通常のプレイ動画

 

このアプリの特徴の1つに、回答から次の問題にいくまでの手順がある。

例えば、下図の問題「切符」で、選択肢の中から「ticket」を選んでタップすると、
選択肢表示

 

よくある英単語アプリではそのまま○×が表示されるが、このアプリでは画面下に「こたえ」ボタンが表示されるので、そのボタンを押すと回答が確定するのだ。

これにより、誤タップしたために知っている単語が未習得単語のリストに入ってしまうのを防止することができる。
「こたえ」ボタンを押す前

 

「こたえ」ボタンを押すと、正解、不正解が表示されるが、そのまま自動で次の問題に遷移しない。画面下に表示される「次へ」ボタンを押すことで次の問題に進むことができるのだ。これにより、自分の回答をきちんと見直すことができる。

また、答えが分からないときに適当なボタンを押してたまたま正解し、習得済み単語に登録されてしまうのを防止するために、「わからない」ボタンが用意されている。「わからない」ボタンを押すと、そのまま未習得単語リストに追加される。

上記のように、手順が多いので他の英単語アプリよりも1問にかかる時間が多少増えるが、記憶を曖昧にしないという点では優れているといえよう。
「次へ」ボタンを押す前

 

単語と発音の表示方法を以下の4種類から選ぶことができる。画面右上の白いボタンを押すことで変更可能だ。

 

選択した単語の発音を再生するモード
英単語の右横にスピーカーボタンが表示され、ボタンを押すと外国人によるネイティブの発音を聞くことができる。

ボタンを押すまでは発音が再生されることは無い。

 

発音が自動で再生される
同じように、スピーカーボタンを押すと外国人によるネイティブの発音を聞くことができるのと、問題が表示されると同時に発音が自動再生される。

自分なりに考えて、間違った解釈をしている発音は意外と多い。回答する前に必ず発音を確認できるこのモードが筆者が推すモードだ。

ちなみに、adressに「話しかける」という意味があり、発音が右肩上がりだったとは知らなかった。。

 

気になるのは、iSpeechによるネットを介した再生である。以下の動画のように再生までに若干時間がかかったり、発音中に選択肢が見えなくなったりする。

 

その場合のために、音声ダウンロードの機能を用意してくれている。設定画面の「音声ダウンロード」からアメリカ人女性の音声を端末にダウンロードしておく。

ダウンロードしておくことでネットに接続していなくても音声が再生でき、しかも、再生までの時間が格段に速くなる。

んー何という嬉しい機能。但し、設定できるその他の外国人(アメリカ人男性、イギリス人、オーストラリア人)の音声は用意されていない。男性の発音で覚えたい人にとっては痛い。

 

未習得単語は、トップ画面下部の「未習得単語」ボタンを押すと一覧を見ることができる。
未習得単語一覧

 

問題を解いているときに20%の確率で未習得単語が出題され、設定した連続回数で正解すると未習得単語のリストから削除される。
問題「teach」

 

「英語⇒日本語」の問題で間違った未習得単語であっても「日本語⇒英語」の問題で再出題してくることもあるので、いい刺激となって覚えやすい。
問題「教える」

 

また、単語は同じでも、ボタンの位置や正解以外の単語が毎回違うので、パターンを何となく覚えていたために正解となることも少ない。
問題「教える」 その2

 

このアプリはiOS標準アプリのGame Centerに対応しているので、Game Centerの友だちとスコアで競い合うことができる。

チャレンジだけでは今一つ盛り上がりにかけるので、高スコアのプレイヤーと交流できるようなこのアプリならではの機能が今後現れることを期待しよう。
ランキング画面

 

以上、「えいたん」は、単語の分かる分からないを、習得済み単語、未習得単語に正確に分別、保存でき、未習得単語はユーザーが意識しなくても問題の中に混ぜて、習得するまで出題し続けてくれる英単語アプリである。1万2000単語の頂上をあなたは目指すか。

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