「電卓」 -シンプルでスタイリッシュな無料の計算機アプリ-
シンプルでスタイリッシュが売りの電卓アプリ。iOS版とAndroid版の両方がリリースされている。
アプリの説明に書かれている搭載機能を見ると、シンプルであると共に、あると嬉しい機能もしっかりと備わっているようだ。
さっそく確認してみよう。
アプリを起動するとすぐに計算画面が表示される。黒を基調とした画面のデザインがかなりスタイリッシュだ。数字キーとそれ以外のキーが色分けされているので直感的に打ちやすい。
覚えると便利なメモリーキーがキーボードの最上段に配置されている。配置されているキーの中でメモリーキーが使われる頻度は少ないので一番遠くに配置したということだろう。
しかし、メモリーキーの1つである「CM」と、数値のクリアを行う「CA」がすぐそばにあるためキーを押すときに一瞬迷うことがある。メモリーキーは設定から非表示にすることができるが、メモリーキーをたまに使う人にとっては不安要素の一つとなる。
その他、四則演算キー以外で配置されいるキーは「+/-」と「%」。この2つのキーは卓上電卓でもよくあるキーだが、日常生活でほとんど使わない。⇒「%キーについて」
細かい点ではマイナス記号の大きさが気になる。他の記号とのバランスを考慮すれば横幅をプラスやイコールの記号と揃えた方が良い。
入力中に計算式が表示されるのはとても嬉しい機能だ。入力ミスにすぐに気が付くことができる。標準インストールされている電卓アプリには無い機能だ。
そして、画面右上の「≡」マークをタップすると、過去に「=」キーを押して確定させた計算をすべて見ることができる。
また、設定画面で計算履歴を「保存する」「表示する」を切り替えることができる。表示が不要の場合は画面右上の「≡」マークをタップしなければいい話なので、「表示する」の設定よりも「履歴をクリアする」があった方が良い。
その他、設定画面で四則演算の順番を決めれるようになっている。
四則演算は足し算、引き算よりも掛け算、割り算を先にするというルールがあるが、電卓で数式をそのまま入力すると左から順番に計算されてしまう。
例えば、100円の商品を3個、200円の商品を5個、それぞれ買ったときの合計金額を計算するときに、
「100×3+200×5=」
と入力すると、2500円という誤った計算になってしまう。そこで、掛け算、割り算を先にする設定に切り替えて、同じ式を入力すると、1300円という正しい値を得ることができるのだ。
この機能さえあれば、メモリーキー自体が不要になりそうだ。
日常では掛け算、割り算を先に行わなければならない状況は多々ある。
「商品AをX個、商品BをY個、商品CをZ個の合計は?」、
「A×X+B×Y+C×Z=」
世の中このような状況ばかりだ。掛け算、割り算を先にする設定有無は、最強の電卓アプリを決定する上で不可欠になるだろう。