「Miminote」音声入力で素早くメモし、大切なメモは耳を折っておく

2020年6月16日

片手で素早くメモがとれるようにデザイン設計されているのが売りのメモ帳アプリ。Android版のみがリリースされている。

片手で操作しやすいとなると、通勤電車などの立った状態でメモを取りたくなった時に力を発揮してくれそうだ。

アプリを起動すると下図のトップ画面が表示される。茶色を基調とした落ち着いた感じのデザインがとても良い。
トップ画面

 

それでは下表のメモをすべて入力してみよう。
メモ内容

 

このアプリは音声入力に対応している。メモ帳ユーザーが喜ぶ筆頭機能だ。2015年8月15日に体験した「忘れないメモ帳」にも搭載されている機能だ。

トップ画面右下のマイクボタンボタンを押すと、Googleの音声入力画面が表示されるので、メモをしゃべる。
音声入力画面

 

すると、しゃべった内容がメモ入力画面に表示される。Googleの音声入力機能ではあるが、メモ帳ユーザーが喜ぶのが納得できる素晴らしい認識精度だ。

画面左上の「←」ボタンを押すとメモが保存され、トップ画面に戻る。
メモ入力画面

 

トップ画面には入力したメモが表示される。今まで経験したメモ帳アプリでは冒頭15文字前後が表示されるものばかりだったが、このアプリでは全角で48文字も表示される。メモを開かなくても余裕で内容が分かってしまうほどだ。
メモを1件入力したあとのトップ画面

 

気になるのは、アプリ説明「片手で素早くメモがとれるデザイン設計」についてである。

「片手で素早く」といった点でどの辺りを他のメモ帳アプリとの差別化を図っているのだろうか。

例えば、片手で操作する右利きユーザーは通常右親指を使ってメモを入力する。しかし、保存ボタン(下図赤枠)は画面左上隅にあるために右親指で素早く入力しにくい。画面サイズが大きいスマホの場合はスマホの持ち方を少し変える必要すらある。

下図青枠にもボタンがあるが、赤枠までとはいかないまでも素早く押せるとは言い難い。

「片手で素早く」を売りにするのであれば、利き腕を設定した上で緑枠あたりに寄せて表示したほうが良いと考える。
ボタンの配置について

 

下図は5件のメモをすべて入力したあとのトップ画面。1つのメモに3行分のスペースがあるため一度に把握できるメモの最大数は5個まで。

日付の表示はデザイナーの優れたセンスを感じさせてくれる。
メモを5件入力したあとのトップ画面

 

そしてこのアプリならではの特徴が耳折り。重要なメモの右端をタップすると、「シャキシャキ」という効果音とともに、メモに耳を付けることができるのだ。

耳の形はアプリのイメージキャラクターの耳と同じ。全てのメモに耳を折ってあげたくなるくらい可愛い。そして、画面右上の犬のアイコンを押せば耳を折ったメモだけ表示することができる。

「2/5」という表示は、5個のメモのうち2個に耳が折られていることを表している。
5件中2件のメモにみみをつける

 

さらに嬉しい機能に、メモの検索機能がある。トップ画面の虫眼鏡ボタンを押したら検索ボックスが表示され、入力した文字を含むメモがすべて表示される。メモを沢山残すユーザーにとっては本当にかなり使える機能だ。
検索機能

 

重要なメモを忘れないことをサポートしてくれる機能もある。

メモ入力画面の画びょうボタンを押すと、
通知設置をする前

 

スマホの通知領域にメモを貼りつけることができる。
通知領域にメモを表示

 

また、メモの内容を外部に出力することができる。メモ入力画面の外部出力メニューボタンボタンを押すとメニューが表示されるので、「ホーム画面に追加」を選択する。
外部出力メニュー

 

すると、「ホーム画面に追加」が表示されるので、タイトルを入力して「追加」ボタンを押すと、
ホーム画面に追加

 

するとホーム画面にメモへのショートカットを置くことができる。よく使うアプリのアイコンのそばに置いておけば重要なメモが目に触れる機会が増えそうだ。

残念なのは、アイコンが目立たないのと、アイコンだけではメモの内容が分からない点である。タイトルに5文字以上設定してもホーム画面上では省略されてしまう。
ホーム画面に追加されたメモ

 

その他、Googleドライブにアプリのデータを保管する機能があるので、Googleアカウントさえ持っていれば、スマホを紛失したり、故障したり、機種変更しても安心だ。

現在はユーザーがバックアップボタンを押さないとバックアップされないが、自動でバックアップされる機能が現在開発中らしい。
バックアップ画面

 

以上、MimiNoteは優れたデザインを持ちながら、音声入力、検索、外部ストレージバックアップ機能などメモ帳ユーザーが喜ぶ機能が十分に盛り込まれたメモ帳アプリである。

片手操作の進化は今後のバージョンアップに期待する。

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