「数学パーティー」数字が書かれたボールを小さい順に素早くタップする
画面内を転がる数字の書かれたボールを数字の小さい順にタップして勝負する頭脳派パーティーゲームアプリ。iOS版のみリリースされている。
数字の空間把握能力が試されるようだ。試してみよう。
アプリを起動すると下図のトップ画面が表示される。後光のようなタイトル画面にやる気を刺激されるような気分だ。
まずはトレーニングから。トレーニングとは、ひたすら1人で練習するモード。
画面中央の☆マークはレベルを表していて、無課金の場合は☆(レベル1)と☆☆(レベル2)の2つがプレイでき、課金(現在120円)すると☆☆☆☆(レベル4)までプレイできるようになる。
では、☆(レベル1)をプレイしてみよう。画面中央下の「プレイ」ボタンを押すと、
カウントダウン無しにいきなりプレイが開始する。緊張感を演出するためにカウントダウンがあったほうがいいと思う。
バブル4つが画面上を転がっている。バブルの中には数字が表示されているので、少ないものから順にタップしていくという単純なルールだ。
1プレイは80秒。バブル4つをすべて消すと新しいバブル4つが現れる。バブル同士がぶつかるとビリヤードのボールのような効果音とともに物理の法則に基づいてバブルの進行方向が変わる。
何もタップしていないときの静かな空間から聴こえてくる「カチッ、カチッ」という音が、昔流行ったインテリア「衝突球」を思い出させる。衝突球のような規則的なリズムではないが、こんなインテリア用のアプリがあってもいいと思った。
衝突球アイアン 大
以下はレベル1のプレイ動画。ルールは簡単だが、これが結構熱くなり、もっとバブルを消したいという欲求にかられる。まるで、プチプチシートだ。
画面上部には残り秒数の他に成績が表示される。正解のバブルを1個タップする度に3点が入り、間違えると10点減点になる。
タップするバブルを間違うと、画面上にバブルが残っていても4つのバブルがすべて新しく入れ替わる。
バブル4個を1セットとして、1セットを正しい順番でタップすることができたらに1が加算され、正しい順番でタップできなかったら1セット失敗としてに1が加算される。
を沢山ためると画面中央に☆マークの評価が現れる。5段階評価でMAXは5つ星となる。要するに、たくさん成功させての数字を上げ、☆も沢山GETしたいということだ。
ただ、トップ画面のレベルの☆マークと5段階評価の☆マークの絵が同じなので紛らわしいのと、同じプレイなのだからスコア、顔マーク、星マークの3つも指標を用意してゴチャゴチャさせる必要はなかったと考える。
以下はレベル2のプレイ動画。レベル1では数字のみ表示されていたが、レベル2では足し算と引き算も表示される。
数字を見てすばやくタップというプレイスタイルから、計算した結果をすべて覚えて小さい順にタップするというプレイスタイルに変更する必要がある。
計算結果が負の数になることはないので、計算して0になった場合はすぐにタップするといった戦略もとれそうだ。
以下はレベル3のプレイ動画。レベル2では1桁の数字同士の計算式だったが、レベル3では2桁の数字が出てくる。
ここまでくると、見た瞬間に素早くタップというのが難しい。計算結果をイメージでとらえる練習になりそうだ。
以下はレベル4のプレイ動画。レベル3まではボールは4個だったが、レベル4では5個になる。5個の計算結果を覚えて、並べてタップ。まるで脳の筋トレをしているようだ。んー、難しい。
レベル選択画面のサッカーボール、バスケットボール、マカロンの絵のどれかを選択すると、バブルの絵を変更することができる。
サッカーボールを選択すると、バブルが全てサッカーボールになる。こんな色のサッカーボールを使っている人はいなさそうだが、サッカー好きのプレイヤーはこれが良さそうだ。
バスケットボールを選択すると、バブルがバスケットボール、野球ボール、サッカーボールになる。バスケットボールだけを期待していたプレイヤーは残念だが、球技好きのプレイヤーはこれが良さそうだ。
マカロンを選択すると、バブルがすべてマカロンになる。もっと色々なお菓子が出て食欲をそそって欲しかったが、お菓子が好きなプレイヤーはこれが良さそうだ。
気になるのは、どれを選択してもバブルとバブルがぶつかったときの音がビリヤードの球のような効果音ということだ。バブルの種類ごとにリアルな音を聴きたかった。
レベル選択画面の右下に「クラシック」、「XV」、「ABC」、「2×2」の4つのモード選択があり、バブルの中に表示される文字の種類を変更することができる。
「クラシック」は、上述してきたようにバブルの中に数字が表示されるモード。
「XV」を選択すると、バブル内の文字がローマ数字になる。これは難しい。プレイする前に勉強する必要がありそうだ。というか、ローマ数字を覚えても日常で使う機会はほとんど無いので、これを極める必要は無い。
「ABC」を選択すると、バブル内の文字が英文字になる。Aが一番小さく、Zが一番大きいと考えて、A~Zで小さい順番にタップしていく。
レベル1では出現する英字が「AIEUO」の5種類なのと、バブルの数が3個しかないので何とかなるが、レベルを高くすると、バブルの個数と文字の種類が増えて難しい。英語圏のプレイヤーはどのくらいのスコアが出せるのだろうか。
「2×2」を選択すると、バブル内に掛け算が現れる。このモードも難しいので、レベル1のバブルの数は3個になる。日常的に掛け算を使うことはよくあるので、「クラシック」モードの次に挑戦したいモードはズバリこれだ。
レベル選択画面で「履歴」ボタンを押すと、今までプレイしたレベルと評価、スコアを確認することができる。便利な機能ではあるが、レベルごとに絞り込んだり、成長の軌跡をグラフのような形で眺めることができないのが難点だ。
そして、いよいよマルチプレイヤーによる対戦モードだ。
トップ画面で「マルチプレイヤー」を選択すると以下の画面が表示される。
対戦は2プレイヤーで画面を2つに分けて勝負する。設定できる項目は基本的にトレーニングモードと同じである。
画面中央に表示されている「TIME CHALLENGE」と「BATTLE MODE」から対戦モードを選択する。
「TIME CHALLENGE」は80秒以内に何セット成功することができるかを競うモード。「BATTLE MODE」は、1セットごとに勝負けを決めて、60秒のうちに勝利したセット数が多いプレイヤーの勝ちとなるモード。どちらかというと、「BATTLE MODE」の方が対戦している気分になれる。
以下は対戦モードのプレイ動画。対戦だが一人でプレイしている。
各プレイヤーのレベルに応じてハンデを付けれるが、表示される文字の種類やバブルの個数を変更して勝ってもあまり嬉しくないと思う。
「TIME CHALLENGE」では、強いプレイヤーのほうが遅れてプレイが開始するとか、「BATTLE MODE」では、弱いプレイヤーに最初から勝利数が増えているとか、プレイ内容は同じの上でハンデを付けられる仕様のほうが良い。
あとは、試合終了時の日本語表示から始まる演出が、もう少し喜ばしい感じに盛り上げて欲しかった。
以上、「数学パーティー」は、数字を使った空間的把握能力を使って競い合うアプリである。パーティーや飲み会で使えるアプリというほどのものではないが、家族パーティーなどで子供と一緒に楽しみながら、脳力向上に役立てる使い方が出来るだろう。