「電卓Pro」画面を指でスライドすると一文字削除される
簡潔な電卓と関数電卓をスマホを傾けるだけで切り替えれるのが売りの電卓アプリ。Android版とiOS(iPadのみ)版がリリースされている。
アプリを起動するとすぐに電卓画面が表示される。関数機能については評価対象外なので、簡潔な電卓の機能のみ検証する。
ボタンやフォントサイズが大きいので、見やすく、打ちやすい。
「=」キーがサイズ大のオレンジ色で強調されている。「=」キーを強調表示する電卓は初め見た。また、文字が下揃えになっているのが気になる。
画面左上の歯車マークをタップすれば設定画面が開き、「履歴バー」と「サウンド」のオンオフを切り替えることができる。
「履歴バー」とは、計算結果の下に表示されている計算式のことである。入力最中の式がすべて表示される。
「サウンド」とは、キーボードの操作音のことである。両方の機能をオンにすれば、誤タップに気が付きやすくなるので良い。
レビューでも指摘されているが、このアプリの最大の欠点は広告バナーの表示が切り替わるときにボタンのサイズが微妙に変更される点である。
入力中に急にボタンのサイズが変わるので驚くユーザーが多いようだ。一年以上前から指摘されているようだが改善されていない。
ただし、iOS版の電卓Proは広告枠が固定されているので、キーのサイズが自動で変更される心配はない。
以下もAndroid版のみの現象だが、「C」と「AC」の表示切替わりにおかしな点がある。
例えば、下図のように「130×50」を入力したあと、「C」キーを押すと、
直前の入力数値「50」が削除される。ここまでは想定どおりである。そして、再度「C」キーを押すと、
「130×」が削除され、計算式がすべてクリアされてしまうのである。
通常の電卓は「C」キーを何回押しても四則演算より前の計算式は削除されないのが通常である。
しかし、電卓Proの2回目の「C」キーは、「C」と表示されているが「AC(オールクリア)」として動くので注意が必要だ。
一文字削除の方法に特徴がある。
例えば、下図の「123,456」から一番最後に入力した6を削除したい場合、
計算結果表示部のどこかを上下左右いずれかの方向にスライドさせる。すると6が削除されるのだ。
普段使わない一文字削除キーが無くなることで、キーを押すときの迷いが1つ減った。