「つけるたびに英単語」スマホのロックを外すたびに英単語が目に入る
スマホのロックを外そうとするたびに英単語の勉強ができるのが売りの英単語アプリ。Android版のみがリリースされている。
いつの間にか英単語の勉強をやらなくなって挫折してしまうような人の力になってくれそうだ。試してみよう。
アプリを起動すると下図のトップ画面が表示される。一番最初に表示される単語が「strip」というのは刺激的だ。ちなみに、日本語でストリップと言うとストリップ劇場のようなアダルトな感じをイメージするが、英語では木の皮をはがしたり、部品を取り外したりする意味にも用いられる。
アプリをユーザー自ら起動する以外にも、以下の動画のように、電源ボタンを押してロックを外そうとしたときにアプリが自動で起動して英単語が表示される。
これによって、スマホを使おうと電源ボタンを押すたびに単語を目にすることができるのだ。ナイスアイディア。
画面下部の「詳細を見る▼」ボタンを押すると、例文などを詳しい使い方を確認することができる。内容は「英和辞典 Weblio」のものと全く同じである。
発音を聴きたい場合は画面右下のボタンを押すと、ネイティブのアメリカ人女性の発音を聴くことができる。なお、他の人(男性やイギリス人など)に変更はできない。
単語をあとで再確認したいと思ったときはボタンを押してブックマークに登録しておくことができる。登録したブックマークを確認するには、⇒「リストに移動」から見ることができる。
「<前」ボタンを押すと前回の単語に移動し、「次>」ボタンを押すと次の単語に移動することができる。
「OK」ボタンを押すとアプリがバックグラウンドに移行し、スマホのロック画面が表示される。次回のアプリ起動時は次ページの単語が表示される。
画面左上ののようなボタンを押すと、単語帳の種類を選択する画面が表示される。小学、中学、高校/センター、大学入試、TOEIC、TOEIC頻出、TOEFL、SAT、GRE、高級VOCAの中から選択する。
SATとは、アメリカ国内で一番広く大学受験に使われているテストのことで、日本でいうセンター試験のようなもの。GREとは、アメリカの大学院に進学するための共通試験である。
VOCAとは日本では「音声出力コミュニケーションエイド」と呼ばれ、コンピューターによる会話補助装置のことである。
SAT、GRE対策としてアプリを使う人はどれだけいるのだろうか。さらに、コミュニケーションエイドに登録されている単語を覚えようとする人などいるのだろうか。クイズアプリなら力試しとしてこれらのモードがあってもいいが、これはロック解除時に毎回起動する単語帳アプリである。
気になるのは各単語帳に登録されている単語についてだ。
下表は各単語帳に登録されている英字「o」から始まる単語の一覧である。単語の横に記載されている数字は、全単語帳に何回この単語が出てくるのかを表している。
例えば、obviousの場合、中学、高校、大学入試、TOEIC、TOEFL、すべての単語帳で登場する。一方、overconfidentは大学入試の1回しか登場しない。
また、ofは小学の単語帳にしか出てこないが、offは小学、中学の2つの単語帳に掲載されている。小学の単語はすべて中学の単語帳に含まれるといった、上位の単語帳が下位の単語帳を包含しているのであれば分かるが、単語によって複数の単語帳に出したり、1つの単語帳にしか出さなかったりする線引きはどのような取り決めになっているのだろうか。
いずれにせよ、すべての単語帳の単語数を足すと2万6000語になるが、重複分を考慮すると掲載単語数はかなり減りそうだ。
画面上部のボタンを押すと、単語帳に登録されている単語の一覧を見ることができる。
一覧の中の単語をタップすればページに移動することができる。設定画面から単語の並び方をABC順に設定しておけば目的の単語を探しやすい。
以上、「つけるたびに英単語」は、スマホのロックを外そうとする度に英単語に触れることができる単語帳アプリである。
つけるたびに表示するアイディアは素晴らしいので、今後、クイズ方式などによって単語の習得度が把握できたり、モチベーションが上がるような機能が追加されることを期待する。