「付箋電卓」付箋を貼るような感覚で、計算結果を画面に残しておき、一括で合計できる
計算結果を付箋(ふせん)に書いて画面上に残しておけるのが売りの電卓アプリ。Android版とiOS版の両方がリリースされている。
アプリを起動すると、すぐに電卓画面が表示される。落ち着いた感じの色合いと立体感のあるキーがとても良い。
キーを押すと真ん中の付箋に数字が表示される。
例えば、「130×3」と入力すると下図のようになる。電卓として考えると当然のことではあるが、計算途中の式が表示されないのは残念だ。
その後、別の計算をして390との合計を出したいとき、普通の電卓ならメモリーキーやグランドトータルキーを用いるが、この電卓は付箋を用いて計算結果を一時保存するのだ。
具体的には、真ん中の付箋を画面上部に指で運ぶ。付箋にメモして画面に貼りつけておくような感覚だ。これは面白い。
続いて、「120×5=」と入力すると新しい付箋に計算結果の600が表示される。
そして、「Sum」キーを押すと、貼りつけた付箋が中央の付箋に集まってきて、合計の「990」が表示されるのだ。
計算結果の付箋化は、メモリーキーやグランドトータルキーなど比べものにならないくらい一時保存されている数値が把握しやすい。
しかも、一時保存した数値は独立して保存されているので、入力ミスがあった付箋は画面右上のゴミ箱に運べばそれだけ削除することができるのだ。
ゴミ箱の使いやすさはAndroidとiOSで異なる。
Androidは以下の動画のように、付箋を画面右上に勢いよくスライドさせると、ゴミ箱に吸い込まれるように付箋が消える。
一方、iOSで同じことをすると、以下の動画のようにゴミ箱の右上に残ることが多いのだ。Androidの方が消しやすい。
「付箋は何枚でも貼れるのだろうか?」
気になったので、1から100までの数字を書いた付箋を100枚貼って見た。付箋が重なって見えなくなるが、処理落ちなどの不具合は発生しない。「Sum」キーを押すと、
付箋100枚の合計5050が表示された。計算結果も問題ない。ナイス付箋。
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付箋を使う感覚で計算できるので使う時に迷わないし、入力ミスをしても気が付きやすく、訂正もしやすい。これは使いやすい電卓だ。