「FusionCalc」計算結果をドラッグ&ドロップで画面に配置しておき、一括で合計できる

2020年6月16日

計算結果をドラッグ&ドロップで画面上に複数配置しておけるのが特徴の電卓アプリ。Android版とiOS版の両方がリリースされている。

同じような機能の電卓アプリに「付箋電卓」というものがある。⇒「付箋電卓の記事

機能的な違いも含めて確認することにしよう。

アプリを起動すると以下のトップ画面が表示される。必要なボタンに絞られたシンプルな画面が好印象だ。
計算入力画面

 

計算式を入力すると、結果表示部(水色)に計算結果が表示されるので、ドラッグ&ドロップで画面上部によけておくことができる。

複数の計算結果を画面上部によけておいて、最後に集計キーを押せばすべての計算結果を合算することができる。

では、120円×5個、580円×2個、5800円×1個の合計を出してみよう。以下が実際の動画

 

さらに便利なのは、計算結果にメモを付けることができる点だ。結果表示部(水色)をダブルタップするとメモが入力できるようになるので、読み返したときに思い出せるよう何の計算結果かをメモしておきたい。

残念なのは、集計キーを押して集計した瞬間にメモが消えてしまうことだ。画面上部にずっと計算結果を貼りつけておく人はいなので、計算結果に1つ1つ丁寧にメモを記載しておこうと思う人もいないだろう。

そんな時に使えるものにカート機能がある。2015年12月現在ではiOS版のみでしか利用できない機能だが、結果表示部(水色)にメモを入力したあと、それを電卓キーボードに向かってドラックすると買い物かごマークが表示されるので、そこでドロップするとメモと計算結果をカートの中に保存しておくことができるのだ。

 

ただし下図のように、画面上部にメモを書いた計算結果をたくさん貼りつけたあと集計キーを押すとメモは消えてしまうので、このメモをすべて保存しておきたいときは1個ずつリストに入れてやらなければならない。この辺りが改善されるとさらに便利になりそうなので期待しよう。
画面上にたくさんのメモ

 

不要になった計算結果は画面下部に計算結果(水色)を運ぶと削除することができる。

 

以下の動画は競合アプリ「付箋電卓」の計算結果を削除するシーン。画面右上にあるゴミ箱に向かって付箋を移動する。ごみ箱が小さいので「fusionCalc」よりも若干削除しにくいが、慣れれば大きな差は無さそうだ。

 

また、「FusionCalc」は付箋を貼るスペースが狭い感じがして、集計対象の計算結果が沢山あるときは見づらくなる。もう少し広く使えるようになると嬉しい。

下図は「FusionCalc」と「付箋電卓」の画面の比較。
FusionCalcと付箋電卓の画面上部の比較

 

「FusionCalc」と「付箋電卓」の機能の大きな違いは、「FusionCalc」は計算結果にメモを書くことができ、計算結果とメモをカートに残すことができるという点であり、これらはバージョン2で追加された機能である。

なので、バージョン1同士では外見以外はほとんど同じ機能であり、まるでどちらかがアイディアをもろパクリしたのではと疑ってしまうような状況だ。

そこで、両者のリリース日を確認してみると以下のようになった。

■FusionCalc
2010/05/28 「フュージョン計算機」リリース 有料120円
2010/07/29 「FusionCalc Lite」リリース 無料
2011/12/16 「FusionCalc+」リリース 240円
2013/10/22 「FusionCalc2」リリース 無料

■付箋電卓
2013/07/17 1.0.0 リリース

「FusionCalc」は様々なシリーズのものがリリースされてきて、すべて計算結果を付箋のように貼り付けれる電卓アプリである。一番古いのは2010年5月28日にリリースされた「フュージョン計算機」というアプリだ。

一方、「付箋電卓」にシリーズは無く、2013年7月17日にバージョン1.0.0がリリースされている。

この結果を見る限りでは付箋電卓が後発の酷似アプリとなる。機能的にもメモ機能やリスト機能があるぶん「FusionCalc」の方が上なので、ただのパクリアプリと言われないためにも、「付箋電卓」は独自の仕様を追加して機能強化を行うことに期待したい。

以上、FusionCalcは集計作業を付箋を貼るような感覚で視覚的に分かり易く行いたい人にお勧めの電卓アプリである。

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