原級の使い方。「Bと同じくらいA」を表現する。

2017年1月19日

本記事では原級を使った比較の文の作り方について説明します。

原級とは、人と人(または物と物)を比較して同じくらいであることを表現するときの、着眼点となる形容詞または副詞のスペルのことをいいます。といっても、スペルは通常の形容詞または副詞と同じなので、スペル変化を気にせずそのまま使えます。

以降の説明を読む前に比較級の記事を読んでおいたほうが分かりやすいと思います。⇒「比較級とは

原級を使って「同じくらい」を表現する

「同じくらい」を表現する

ピットと太郎の身長が同じくらいであることを表現してみましょう。以下の2つの文を読んで下さい。

(A)Pit is tall. 「ピットは背が高い。」

(B)Taro is tall. 「太郎は背が高い。」

Aの文の着眼点の形容詞tallをasで囲みます。

(A)Pit is astall as.

後ろにBの文をくっつけます。

Pit is as tall asTaro is tall.

共通しているis tallを省略して完成です。

Pit is astall asTaro. 「ピットは太郎と同じくらい背が高い。」

ピットと太郎は背が同じくらい

並べ方で内容が変わる

比較級と同じように、比較するものの並べ方で伝わる内容が変わります。以下の文を読んで下さい。

(A)Pit is as tall as Taro. 「ピットは太郎と同じくらい背が高い。」

(B)Taro is as tall as Pit. 「太郎はピットと同じくらい背が高い。」

例えば、Aの文は太郎の身長を基準にして「同じくらい」を表現しています。つまり、聞き手は太郎の身長には見当がついていて、ピットの身長を知らないということです。

Bの文はピットの身長を基準にして「同じくらい」を表現しています。つまり、聞き手はピットの身長には見当がついていて、太郎の身長を知らないということです。

ピットと太郎は背が同じくらい

前のasは副詞、後ろのasは接続詞

as~asの品詞って何なの?

文中に突如現れたasのサンドウィッチ。一見、文法無視の特別扱いの存在かと思ってしまいそうですが、2つセットで1つの品詞ではなく、1つずつ品詞に分類できます。

1つめのasは「同じくらい~」を意味する副詞です。2つ目は「~のように」を意味する接続詞です。⇒「接続詞asとは

Pit is as tall as Taro is tall.

「ピットは太郎と同じくらい背が高い。」

「~の何倍」を表現する

asの前に倍数を置くと比較対象の何倍なのかを表現できます。

Pit is twice as tall as Ziro.

「ピットは次郎の2倍と同じくらい背が高い。」

倍数例文
2分の1
half
Pit is half as tall as Ziro.
「ピットは次郎の2分の1と同じくらい背が高い。」
3分の2
two-thirds
Pit is two-thirds as tall as Ziro.
「ピットは次郎の3分の2と同じくらい背が高い。」
4分の1
a quarter
Pit is a quarter as tall as Ziro.
「ピットは次郎の4分の1と同じくらい背が高い。」
2倍
twice
Pit is twice as tall as Ziro.
「ピットは次郎の2倍と同じくらい背が高い。」
2.5倍
2.5 times
Pit is 2.5 times as tall as Ziro.
「ピットは次郎の2.5倍と同じくらい背が高い。」
3倍
three times
Pit is three times as tall as Ziro.
「ピットは次郎の3倍と同じくらい背が高い。」
100倍
100 times
Pit is 100 times as tall as Ziro.
「ピットは次郎の100倍と同じくらい背が高い。」

ピットは次郎の2倍背が高い

否定文にするとasがsoになる

以下の英文を読んで下さい。

Pit is as tall as Taro. 「ピットは太郎と同じくらい背が高い。」

この文を否定形にするときに1個目のasをsoにして話すことが多いです。

Pit is not so tall as Taro. 「ピットは太郎と同じくらいの背ではない。」

しかし、必ずsoにしなければならないということではなく、現在ではasを使うことも多いです。とりあえず、so~asがいきなり出てきても驚かないようにしておきましょう。

Pit is not as tall as Taro. 「ピットは太郎と同じくらいの背ではない。」

日本語のニュアンスとの違い

日本語の「同じくらい」はある程度の差を許容するニュアンスがあります。人や状況によって許容する差は異なりますが、例えば、身長が170cmと173cmの二人を「同じくらい」と表現する人もいるでしょう。

一方、as tall asでは差を許容するニュアンスは含んでいません。含めたい場合は、asの前に「だいたい」という副詞を置いて話します。

Pit is just about as tall as Taro. 「ピットは太郎とだいたい同じくらいの身長だ。」

ピットと太郎は大体同じくらいの背の高さ